消化器科

消化器科

医師紹介

担当医 岡田 佳平

消化器科では消化器疾患全般にわたっての診察・検査・診断・治療を行っております。

  • 急性胃腸炎(ウィルス性腸炎、食中毒など)
  • 急性腹症(胆石発作、胆嚢炎など)
  • ヘルコバクターピロリ菌検査(ABC検診)
  • 過敏性腸症候群
  • 逆流性食道炎
  • 食道がん
  • 胃がん
  • 胃炎
  • 胃潰瘍
  • 十二指腸炎
  • 胃ポリープ
  • 大腸がん
  • 大腸ポリープ
  • 大腸憩室炎
  • 潰瘍性大腸炎
  • 内痔核
  • 裂肛
  • 肝臓/胆嚢/膵臓疾患
  • 神経性(ストレス性)胃腸障害(機能性ディスペプシア)

 

■胃カメラを希望の方はこちら
■大腸カメラを希望の方はこちら

胃カメラ・胃内視鏡検査

経口内視鏡、経鼻内視鏡の両方を行っております。

 

胃の検査が必要な理由

胃がんの原因のひとつとして上げられるのがヘリコバクター・ピロリ菌、いわゆるピロリ菌と呼ばれるものです。

ピロリ菌を発見し除菌することは、胃がんをはじめとする胃の病気すべての予防につながります。内視鏡でピロリ菌を検査して発見した場合は、検査代や治療代が保険適用となります。しかし内視鏡以外の血液検査などによってピロリ菌が発見されても、検査や治療代は自費となります。

費用面でももちろんですが、早く確実に胃の病気を発見するためには、内視鏡での検査がとても重要だといえます。胃がんの60%が5年で発見、処置できれば大きな問題にならないと言われています。異常を感じたときは早めの検査を心がけましょう。

検査をおすすめしたい方

胃痛、胃もたれ、食べると気持ちが悪いなどの症状が1ヶ月ほど続く場合は、内視鏡での検査をおすすめします。ただし痛みや吐き気が過度な場合は、すぐに検査をしたほうがよいでしょう。

主な病気

上記の症状で疑われるのは胃がん、慢性胃炎、胃潰瘍、ポリープなどです。

当院で行っている内視鏡検査

経口内視鏡

口から内視鏡を入れて、上部消化管を観察する検査です。経口内視鏡の最大のメリットは、静脈麻酔を投与するために、眠っている間に検査ができるという点です。嘔吐反射が気になるという方も、当院では寝ている間に検査が可能なためおすすめしています。また経口内視鏡は画像なども非常に高度で診断力が高いため、短い時間で検査を終えることができます。

経鼻内視鏡

鼻から内視鏡を入れて、上部消化管を観察する検査です。内視鏡を口から入れると「どうしても吐き気がする…」、「違和感が我慢できない…」という方にはおすすめです。静脈注射を使用しないために、検査後すぐに日常生活に戻ることができるのがメリットです。

検査の流れ

胃内視鏡検査は完全予約制です。検査をご希望の場合、事前の診察が必要となります。

事前の診察は予約不要となっておりますので、消化器内科の診療時間内にお越しください。

<前日&当日朝の注意>

検査前日の夜21時以降は、食事を摂取しないでください。ただし水、お茶、スポーツ飲料や薬は21時以降に飲んでも大丈夫です。
当日は朝食を絶対に食べないでください。コップ1杯程度の水のみ、朝にお飲みいただいても結構です。内服薬のある方は血圧や心臓、精神科のお薬はお飲みください。それ以外の薬は飲まないでください。
経口内視鏡を受ける方は麻酔をするため、検査後も眠気やふらつきが起こる可能性があります。検査当日は車やバイク、自転車で来院されないようにお願いします。

経口内視鏡

消化管の中を見やすくするためのシロップを飲んでから、のどをゼリー状の麻酔薬で麻酔をします。眠った状態での検査を希望される方には、鎮静薬の静脈注射を行います。また内視鏡での観察をより見やすくするために、胃や腸の動きを抑える薬を筋肉注射します。
その後、口から内視鏡を挿入し、上部消化管をまんべんなく観察します。検査時間は5分ほどで、終了後に静脈注射をした患者さまには、目の覚める薬を投与します。20~30分で意識がはっきりするため、休んだ後に検査結果を聞き、お帰りいただけます。

 

経鼻内視鏡

鼻腔を広げ、鼻からの出血を抑えるために、血管収縮剤を鼻腔内に噴射します。
次に消化管の中を見やすくするためのシロップを飲んでいただいた後に、鼻腔内に麻酔薬を噴霧します。
さらに鼻腔内を内視鏡が通りやすくするために、麻酔薬を塗布した細いチューブを鼻腔内に挿入し、チューブを通してのどの奥にも麻酔薬を注入します。
数分後にチューブをすべて抜き、その部分に内視鏡を挿入し上部消化管を観察します。検査後に結果を聞き、お帰りいただけます。
のどの麻酔を行ったため、検査後1時間ほどは飲食を、当日の飲酒は控えてください。

大腸カメラ・大腸内視鏡検査

辛いのではという不安を取り除く、痛みの少ない検査です。

大腸の検査が必要な理由

胃がんに劣らず、大腸がんも日本では非常に発症の多い病気です。自覚症状がでたときにはかなり進行していることが多いため、定期的に検査をしておくことが大切です。

また大腸がんの多くは、ポリープが進行し悪性化やがん化したものです。がんになる前にポリープを切除することが、大腸がんの防止につながるのです。確実な早期発見や切除のためには、内視鏡検査が確実と言えるでしょう。

 

検査をおすすめしたい方

便潜血反応が陽性だった、お腹が張って辛い、便秘と下痢を繰り返す、便が細い、血便などの症状がある方には、検査をおすすめしたいです。

主な病気

上記の症状で疑われるのは、大腸がん、虚血性大腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、大腸ポリープ、大腸憩室症などです。

検査の流れ

大腸内視鏡検査は完全予約制です。検査をご希望の場合、事前の診察が必要となります。

事前の診察は予約不要となっておりますので、消化器内科の診療時間内にお越しください。

<前々日から当日朝までの注意>

検査の2日前より、食物繊維を控えた食事を心がけてください。以下の食材は消化が悪く、腸に残留する可能性があるため、できるだけ避けてください。

■好ましくない食べ物

ラーメン たこ 板こんにゃく 赤飯 ねぎ
生パイン にぎり寿司 にら 日本なし チャーハン
にんにく 甘柿 魚と野菜の天ぷら ごぼう ショートケーキ
鶏のから揚げ たけのこ ポテトチップス 牛ばら脂身つき れんこん
こしょう あさり しいたけ 練からし 車えび
えのきたけ とうがらし ずわいがに 生わかめ ウイスキー
するめいか 昆布・煮干し 焼酎・乙類    

■好ましい食べ物

ご飯 卵料理 具なしの吸いもの
煮魚 鶏のささみ(皮なし) ヨーグルト
大腸内視鏡

下剤を飲み、大腸内がきれいになった状態で検査をはじめます。眠った状態での検査を希望される方には、鎮静薬の静脈注射を行います。また腸の動きをとめる薬も投与します。

内視鏡は肛門から挿入し、大腸のはじまりである盲腸まですすめ、大腸内部の観察を行います。大腸の場合、ポリープがあればその場で除去することもあります。

検査の後、静脈注射をした患者さまには目の覚める薬を投与します。20~30分で意識がはっきりするため、休んだ後に検査結果を聞き、お帰りいただけます。

 

大腸内視鏡検査を受ける方へのメッセージ

大腸内視鏡検査を受ける患者さまの大半は、痛いのではないか…という不安を抱いています。当院では鎮痛剤はもちろん、静脈から麻酔を投与するため、眠っている間に検査が終わります。

控室もありますので、検査後も意識がはっきりするまで、ゆっくりとお休みになれます。

ピロリ菌検査・除去

胃の病気につながるピロリ菌は、少しでも早く除去しましょう。

ヘリコバクター・ピロリ菌とは

胃の粘膜を攻撃し、胃がんや胃炎、胃潰瘍など、胃の病気の発症の原因となりうる細菌の一種です。

感染経路としては、幼少期の口移しなどで感染し胃の中に住みつづけており、大人になってから炎症などをおこし、症状としてあらわれることが多いです。

ピロリ菌が自然に消滅することはなく、薬によって除菌する必要があります。

ヘリコパクター・ピロリ菌の除菌方法

ピロリ菌を除菌するためには、飲み薬を服用する必要があります。抗生剤と胃薬を一週間ほど飲みつづけます。約70%の患者さまは、この時点でピロリ菌は除去されます。

一週間でピロリ菌が除去されなかった場合は、抗菌薬などを追加しさらに一週間、薬を服用し完治を目指します。

保険内治療の対象者

胃に内視鏡を入れて、胃の粘膜を採取しピロリ菌の有無を確認する方法です。この場合、検査費用はもちろん、陽性だった場合も除菌治療に保険が適用されます。

 

自費診療の対象者

内視鏡検査以外の方法でピロリ菌の有無を確認する場合は、検査費用や陽性だった場合の除菌治療が自費となります。血液や尿を使って調べる抗体測定、尿素呼気テスト、便中抗原測定などがこれに該当します。

費用は高くなりますが、内視鏡に抵抗がある方には、内視鏡検査を受けなくてよいというメリットがあります。

腹部エコー

エコー検査は痛み等の侵襲がない検査で、肝臓・膵臓・胆のう 脾臓 腎臓 膀胱 前立腺をチェックする検査です。
注意:子宮や卵巣の婦人科疾患の検査には適しません。

当院でピロリ菌の有無確認検査から行った場合

ヘリコバクターピロリ菌検査(尿素呼気テスト/抗体検査)

日本人はヘリコバクター・ピロリ菌(ピロリ菌)の有病率が高い人種です。ピロリ菌は常に胃粘膜を攻撃し、胃炎や胃・十二指腸潰瘍を発症させるほか、長年の経過により胃粘膜を萎縮させ胃癌を引き起こす原因ともなっております。
2013年2月21日より、胃炎でのピロリ菌の除菌治療に保険診療が適用されました。ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎を保険診療で加療するには、ヘリコバクター・ピロリ菌が陽性であること及び、内視鏡検査によりヘリコバクター・ピロリ感染胃炎であることを確認することが必要です。
当院ではヘリコバクター・ピロリ菌検査として抗体測定、尿素呼気試験、鏡検法を行っております(いずれの場合も内視鏡による検査が必要です)。

内視鏡検査を行わずに除菌を行う場合の費用と流れ

内視鏡検査を行わずにピロリ菌除菌を行う場合は自費診療となります。

注意:初診来院での検査可能ですが、検査前8時間前からは水も含めて禁飲食であることが必要です。
(朝、水を飲んでしまった等では正確な検査が出来ません)

尿素呼気テスト → 陰性で終了
陽性(+)の場合
除菌薬処方 *院外処方
除菌効果判定の為の尿素呼気テスト → 陰性で終了
2次除菌薬処方
除菌効果判定尿素呼気テスト → 陰性で終了

当院以外の医療機関でピロリ菌判定をうけ、陽性判定の結果を持参のうえ、当院で除菌希望される場合

診察+除菌薬処方 *院外処方
除菌効果判定尿素呼気テスト → 陰性で終了
陽性(+)の場合
2次除菌薬処方 *院外処方 
除菌効果判定尿素呼気テスト → 陰性で終了

費用について

ヘリコバクターピロリ尿素呼気テスト・・・9,720円
除菌薬処方箋料・・・3,780円
*別途薬局にてお薬代がかかります(7,000円前後)
検査結果説明・・・2,160円

胃バリウム検査

本院である牟礼の里クリニックでは西東京地区の診療所ではごくわずかの施設にしかない、高性能の透視レントゲン装置を備えておます。
これにより、正確な胃透視検査(バリウム)をはじめ、さまざまな検査対応が可能となりました。
企業検診等もご相談ください。

■好ましくない食べ物

ラーメン たこ 板こんにゃく 赤飯 ねぎ
生パイン にぎり寿司 にら 日本なし チャーハン
にんにく 甘柿 魚と野菜の天ぷら ごぼう ショートケーキ
鶏のから揚げ たけのこ ポテトチップス 牛ばら脂身つき れんこん
こしょう あさり しいたけ 練からし 車えび
えのきたけ とうがらし ずわいがに 生わかめ ウイスキー
するめいか 昆布・煮干し 焼酎・乙類    

■好ましい食べ物

ご飯 卵料理 具なしの吸いもの
煮魚 鶏のささみ(皮なし) ヨーグルト

<大腸内視鏡>
下剤を飲み、大腸内がきれいになった状態で検査をはじめます。眠った状態での検査を希望される方には、鎮静薬の静脈注射を行います。また腸の動きをとめる薬も投与します。

内視鏡は肛門から挿入し、大腸のはじまりである盲腸まですすめ、大腸内部の観察を行います。大腸の場合、ポリープがあればその場で除去することもあります。

検査の後、静脈注射をした患者さまには目の覚める薬を投与します。20~30分で意識がはっきりするため、休んだ後に検査結果を聞き、お帰りいただけます。

消化器科豆知識

I【ヘリコバクター・ピロリ菌について】

胃がんの原因の一つとしてヘリコバクター・ピロリ菌の存在があります。
従来井戸水等衛生環境が整っていない水からの感染と言われており、実際かつては日本人の40歳以上の70~80%が感染しているといわれておりましたが、現在は赤ちゃんの時に、ピロリ菌に感染している親等の大人からの口移しで食べ物を与えられた際に経口感染しているケースが多いと考えられております。
ピロリ菌に感染すると日々胃十二指腸の粘膜がピロリ菌に攻撃され、慢性的な胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍等の発症・改善を繰り返し、胃粘膜が徐々薄くなり、萎縮性胃炎という状態になり、この萎縮性胃炎が胃がんの発生しやすい畑となります。
ヘリコバクター・ピロリ菌は放置すればするほど萎縮性胃炎は進行し、より胃がんが発生しやすい状態となるため、可及的早期に除菌することが望まれます。
またヘリコバクター・ピロリ菌が原因の病気としては、胃の悪性リンパ腫もあります。

II.【ヘリコバクター・ピロリ菌感染で胃内視鏡の検査が必要な理由。】

最近 人間ドックや会社検診 市民胃がんリスク検診等でヘリコバクター・ピロリ菌の抗体検査を行っているところが増えております。
ただ健診等での抗体検査結果が陽性でも保険での除菌は適応になりません。
保険で除菌を行うためには内視鏡で①胃潰瘍 十二指腸潰瘍がないこと②胃がんがないこと③萎縮性胃炎が認められること。以上の①②③を確認して初めて保険での除菌対象になります。

III【ヘリコバクター・ピロリ菌除菌にあたっての注意事項】

①除菌は朝5錠 夜5錠の薬を1週間飲みます。

②1次除菌でピロリ菌が消えるのは6割強。消えなかった人は薬の一部を変えて2次除菌を行い、最終的には80~90%の人が除菌に成功しますが、10~20%の人は残念ながら菌が残存します。

③ピロリ菌の除菌が成功すると、胃が元気になり今まで肉等を食べてもあまり胃酸が分泌されなかったのが胃酸が出るようになり、胃酸の逆流による逆流性食道炎(胸やけ・心窩部痛 胸のつかえ感 のどの違和感 げっぷ等)の症状が出ることがあります。
ただし逆流性食道炎は発症してもPPIと呼ばれる種類の内服による対症療法があります。
注意:ピロリ菌が除菌できても元通りのきれいな胃粘膜には戻りません。結果通常の人よりは胃がんができやすい状況は継続しますので、1回/1年の胃カメラフォローによる経過観察も必要です。

【ストレス性胃腸障害】

「機能性ディスペプシア」「神経性食道通貨障害」「過敏性腸症候群等」があります。

機能性ディスペプシア

(症状)食後胃痛 吐き気 胃もたれ 食後早期に膨満感
(原因)心理的ストレス等で胃の働き・機能が低下して、胃が膨らんで食物を貯めて消化する機能や蠕動運動で消化した食事を送り出す機能が低下することが原因です。
(検査)胃カメラで胃潰瘍十二指腸潰瘍 胃びらん 胃がん等の症状の原因疾患がないことを確認して初めて診断とする。
(治療)アコファイド等の内服加療。ストレスの改善。

神経性食道通貨障害

(症状)食事時食事が胸につかえ落ちていかない感じ。
(原因)心理的ストレス等で食道の蠕動運動が低下して、食事を胃に運ぶ機能が低下するため。
(検査)胃カメラで食道がん等の通貨障害を起こす原因疾患がないことを確認する。
(治療)半夏厚朴湯等による内服加療。

過敏性腸症候群等

(症状)①朝学校や会社に行こうとすると、下痢でたびたびトイレの駆け込むようになる。(下痢型)。
    ②便が出ずらくなり、おなかが張って苦しくなることが多くなる。(便秘型)
(原因)心理的ストレス 等で大腸の蠕動運動に異常をきたし、大腸が過剰に動いたり、逆に動きが悪くなったりするため。
(検査)大腸カメラで大腸に蠕動異常を起こす原因疾患がないことを確認する。
(治療)イリボー コロネル リンゼス等による内服加療。ストレスの改善。