医師紹介
循環器・脈管 外来
担当医;内村智生
資格;外科認定医,外科専門医,外科指導医,循環器専門医,脈管専門医
循環器・脈管の病気は動脈硬化を主体とした病気がメインとなります.
動脈硬化とよく耳にされる方が多いかと思いますが,動脈硬化とは病名ではなく状態です.
この動脈硬化が進行し,心筋梗塞や脳梗塞,動脈瘤などの疾患を引き起こします.
癌であれば少しでも存在することで治療が主体となりますが,動脈硬化はある程度存在しても,進行無ければ無症状で問題なく経過することが可能です.
つまり早期発見,早期予防が大事であると考えます.
地域の皆様と一緒に,健康を維持可能な診療を心がけて行っていきたいと思います,
ほか,下肢静脈瘤,下肢浮腫なども診察させていただきます.
循環器
・高血圧症
・脂質異常症
・狭心症
・心筋梗塞
・心臓弁膜症
・不整脈
・ペースメーカー植え込み後
・心不全など
脈管
・胸部大動脈瘤
・腹部大動脈瘤
・大動脈解離
・下肢閉塞性動脈硬化症
・下肢静脈瘤
・下肢深部静脈血栓症
・下肢浮腫
・肺塞栓症
・腎血管性高血圧症
など
循環器・脈管 外来
心臓血管外科・循環器内科・脈管外科
医師紹介
担当医 | 内村 智生 |
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心臓・血管の病気は動脈硬化を主体としたものがメインとなります。
動脈硬化という言葉は皆様も耳にされることが多いと思いますが、動脈硬化は病名ではなく血管の状態を示したものです。
すなわちこの動脈硬化という状態が進行することにより心筋梗塞や脳梗塞・動脈瘤などの疾患(病気)を引き起こすことになります。
癌などの病気は初期であっても存在が確認されれば、手術等の治療を行うようになりますが、動脈硬化はある程度存在しても進行さえさせなければ無症状のままで心筋梗塞などの病気を発症させることなく経過させることが可能となります。
つまり早期発見し早期予防することが大切であるということです。
当院は地域の皆様と一緒に、健康な状態を維持していける診療を行っていきたいと心がけております。
備考:下肢静脈瘤、下肢浮腫などの診療も対応させて頂いております。
当院では
①頸動脈エコー:血管の壁の厚さやコレステロールの付着(プラーク)の状態がわかります。
②脈波:現在の血管年齢がわかります。
という検査により皆様の現在の血管の状態を確認する検査を積極的に行っております。
循環器・脈管の病気は動脈硬化を主体とした病気がメインとなります。
動脈硬化とよく耳にされる方が多いかと思いますが、動脈硬化とは病名ではなく状態です。
この動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞、動脈瘤などの疾患を引き起こします。
癌であれば少しでも存在することで治療が主体となりますが、動脈硬化はある程度存在しても、進行無ければ無症状で問題なく経過することが可能です。
つまり早期発見、早期予防が大事であると考えます。
地域の皆様と一緒に、健康を維持可能な診療を心がけて行っていきたいと思います、
ほか、下肢静脈瘤、下肢浮腫なども診察させていただきます。
循環器
- 高血圧症
- 脂質異常症
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 心臓弁膜症
- 不整脈
- ペースメーカー植え込み後
- 心不全など
脈管
- 胸部大動脈瘤
- 腹部大動脈瘤
- 大動脈解離
- 下肢閉塞性動脈硬化症
- 下肢静脈瘤
- 下肢深部静脈血栓症
- 下肢浮腫
- 肺塞栓症
- 腎血管性高血圧症
など
呼気一酸化窒素測定とは
従来気管支喘息の診断は、聴診器でゼーゼーいう音をとらえ、気管支拡張剤でそれが改善する、または肺機能検査を行い息を吐く力(一秒率)が気管支拡張剤投与で改善する、といった方法がとられておりました。しかし喘息発作は主に深夜や明け方におきるため、日中クリニックをおとずれたときにははっきりした所見がなく、客観的診断が困難なことがありました。また咳喘息のような軽症喘息ではそもそもはっきりした検査異常をみとめないこともあります。
1990年台より喘息のような気道のアレルギー疾患において、呼気中の一酸化窒素(FeNO)が上昇することが知られるようになり、近年本邦においてもその測定が実用化されました。当院でもFeNO測定器(写真)を設置し数値で客観的に病態を把握することが可能となりました。咳が長引く方のなかから的確に喘息を診断し、さらには治療効果を判定するための有効な手段として活用しております。
長引く咳
呼吸器内科を受診する患者さんの多くは咳を訴えて受診されます。咳の原因には喘息・アレルギー(花粉症なども含む)、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、感染症、肺がん、間質性肺炎などが挙げられます。以下にそれぞれの疾患の解説および当院でどのようなことができるかをお示しします。
喘息、アレルギー(花粉症など)
喘息は気管支が発作的に狭窄し、典型的な症状としては夜間にゼーゼー、ヒューヒューといった呼吸音の異常をともなった呼吸困難を示す疾患です。多くはアレルギーに起因した慢性気道炎症であり、気管支拡張剤および、吸入ステロイドなどを用いたアレルギーに対する治療が中心となります。
近年呼吸音の異常をともなわない喘息=咳喘息、という概念が知られるようになり、長引く咳の半数近くが喘息という報告もあります。
当院では喘息の診断のために、従来から行われていた肺機能検査(スパイログラム)や血液でのアレルギー検査に加え、呼気一酸化窒素(NO)測定をおこなっています。気道にアレルギー性炎症があると、呼気中のNOがあがってくることが知られており、最近測定できるようになりました。従来は喘息の病態を数値で評価することは困難でしたが、NO値は診断、治療の大きな目安となります。
また花粉症などの耳鼻科疾患も鼻汁が後方へ流れる(後鼻漏)ことも咳の原因となります。ともにアレルギー疾患である花粉症と喘息は合併することも多く、相互に悪影響をおよぼします。アレルギーに対する診断、治療は重要であり、舌下免疫療法による花粉症治療も今後おこなってゆく予定です。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
主として喫煙者が罹患する疾患であり、タバコの影響で肺や気道の末梢が壊れ、息をはくときに気管支がつぶれてしまうため息がはききれず呼吸困難をきたす疾患です。息がはききれず空気がたまるため、重症者ではレントゲン上肺が膨張して見えます(肺気腫)。主な症状は長引く咳、痰、息切れです。
当院では診断のためにレントゲン検査のほか肺機能検査を行います。閉塞性肺機能障害(はき出す息の量の減少)をみとめることが診断の決め手です。また酸素飽和度測定を行い、極端な低酸素をみとめる場合は在宅酸素療法をおすすめします。
治療の第一歩は禁煙です。当院では健康保険を使った禁煙治療も行っております。
感染症
長引く咳、といっても3週間以内であれば感染症の可能性が最も高いといわれております。通常のかぜや気管支炎後のいわゆる感染後咳嗽といわれるものであり、咳が落ち着きつつあるなら、一般的な咳止めで様子をみることになりますが、見逃してはならないのは、百日咳、マイコプラズマ、クラミドフィラといった特殊な感染症です。これらはヒトからヒトへ感染することもあり、特殊な抗菌薬しか効きません。診断のためには血液中の抗体を調べますが、発症直後はまだ抗体が十分上昇していないため、診断に苦慮することがあります。
通常の肺炎は高熱、汚い痰、聴診での肺雑音といった所見があるため、診断は比較的容易なのですが、高齢者の場合あまり熱があがらず、なんとなく元気がないだけ、といったケースにもしばしば遭遇します。とくに嚥下障害のあるかたに多いため注意深い診療、必要に応じて積極的にレントゲン検査をおこなっております。肺炎球菌ワクチンの接種もおすすめしております。
また忘れてはならないのが結核を代表とする抗酸菌症です。以前は国民病といわれた結核ですが、近年発症者数が減り、一般診療では忘れられがちですが、先進国のなかでは日本における結核発症は一番多く、世界的にも中蔓延国とされています。咳が2週間以上続いたり、長引く微熱をともなっているようなときは、結核の見のがしがないようレントゲンを施行いたします。
結核以外の抗酸菌症=非結核性抗酸菌症はこのところかなり増えてきていることが呼吸器科医のなかで話題になっています。毒性は弱いのですが、長年にわたってゆっくり進行し、抗菌薬が効きにくいことが知られています。中年以降の女性に多く、場合によっては早いペースで進行することもあるため、咳が続き、血痰がでるようなこともある場合はレントゲンおよび喀痰検査をおすすめします。
肺がん
肺の外側にがんが発生した場合症状はでにくいのですが、中心部近くに発生したときは咳や血痰といった症状が出現します。呼吸器疾患のなかでは決してみのがしてはならない疾患ですので、咳が長引く場合レントゲンによる肺がんチェックはおすすめしております。早期発見のためには定期的に肺がん検診を受けることをお勧めします。
間質性肺炎
通常の肺炎は肺胞という空気の入っている袋の中身の炎症ですが、間質性肺炎は袋の壁の炎症です。症状としては空咳、息切れをみとめ、レントゲン上スリガラスのような淡い陰影を呈します。原因は様々、経過も非常にゆっくりとしたものから数日で呼吸不全にいたるものまで様々です。確定診断にはCTや肺生検(肺組織の一部を内視鏡などを用いて取ってくる)が必要ですので、時期を過たずに必要があれば高度医療機関をご紹介いたします。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に呼吸が止まり、日常生活や健康に支障をきたす疾患です。多くはのどの組織が夜間ゆるんで空気の通り道をふさいでしまう「閉塞型」というタイプです。放置していると高血圧、不整脈といった循環系のトラブルに発展し、心筋梗塞や脳卒中に至ることもあります。治療としては、夜間鼻マスクのついた装置を使ってのどに圧力をかけ、弛緩したどの組織を持ち上げる治療=持続陽圧呼吸(CPAP)が主流です。当院ではまず自宅でできる簡単な夜間検査(鼻での呼吸モニター+指での酸素モニター)を行っていただき、重症であればCPAPの導入をお勧めしています。中等症で治療の適応に関してさらなる精査が必要なかたには、入院して終夜検査が行える施設をご紹介いたします。
ニコチン依存症
COPDの項でも触れましたが、まず簡単なアンケートに答えていただき、ニコチン依存症という診断が得られれば、健康保険を用いて禁煙治療が行えます。内服薬を用いた3か月のコースと貼り薬を用いた2か月のコースをご用意しております。
その他
息切れや胸の不調は呼吸器疾患のみならず、心臓疾患においてもみとめます。当院では通常の心電図に加え、必要に応じて心臓超音波、24時間心電図も行い、心疾患も見落とさないよう努めております。